研究開発

リハビリテーション工学に関する研究・開発や、企業・大学との共同研究・共同開発を積極的に行っています。機械、電気、建築、義肢装具分野など多様な専門性をもつエンジニア(リハエンジニア)が多職種と連携し、臨床現場で得られた知見や経験を活かした実践的な研究・開発を展開しています。
臨床評価

福祉機器を被験者が実際に試用し、製品化を見据えた実用的な評価を行っています。評価には、3次元動作分析システム、座圧分布計測システム、筋電計等の計測機器を活用し、動作や姿勢、筋活動等を多角的に分析しています。これらの分析結果を基に、福祉機器の開発・改良を支援し、その成果を現場に還元しています。
車椅子・姿勢保持装置等製作クリニック(臨床支援)

医師、理学療法士、作業療法士、ソーシャルワーカー、製作事業者、リハエンジニア等とチームを組み、一人一人に最適な車椅子や姿勢保持装置などの補装具や日常生活等で使用する用具の製作支援に取り組んでいます。療育センターや福祉機器センターにもリハエンジニアを派遣し、専門職と連携しながら技術的な支援を実施しています。
計測システム
研究開発課には、3次元動作分析、筋電計測、座圧分布計測が行えるコーナーがあります。当センターが蓄積してきた臨床現場の経験的なノウハウに加えて、これらのシステムから得られた定量的なデータを基に、福祉機器の開発や臨床評価をおこなうことで、より有効的な検証を行うよう努力しています。
3次元動作分析システム

当センターの三次元動作分析システムは10台の赤外線カメラと8枚の床反力計から構成されています。関節等に取り付けたマーカーを赤外線カメラで撮影し、得られたデータよりその時の関節角度が測定できます。また、床反力計と組み合わせることにより床にかかる重量やその時の重心の位置、関節モーメント等を求めることができます。
座圧分布計測システム

長時間同じ姿勢をとり続けていると血流が悪くなり、褥瘡の原因となることがあります。褥瘡のリスクを減らすためには圧力の集中を避ける必要があり、座圧分布測定システムを車いすのクッションやベッドマットの上に敷いて圧力分布を測定し、特定箇所に圧力が集中しているかどうかの検証を行うことができます。その結果をもとに適切なクッション等の選定に役立てています。
これまでの成果例
各年度で実施した研究開発および臨床支援の成果例を写真とともに紹介しています。



















